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体内から?対外から?膣ケアの正しい考え方

私たちの体を健やかに保つためのアプローチには、大きく分けて「インナーケア」と「アウターケア」があります。どちらも大切ですが、その役割や特性を正しく理解し、上手に組み合わせることが本当のケアにつながります。ここでは、両者の違いやメリット・デメリットを整理し、総合的な視点から考えてみましょう。

 

インナーケアとは
 インナーケアの代表的な方法がサプリメントです。特に膣由来の乳酸菌を配合したものは、膣内環境を整えるうえでより相性が良いと考えられています。
 乳酸菌を口から摂ると、腸内で免疫細胞に働きかけ、それが膣環境にも間接的に寄与する可能性があります。また、腸と膣は近い位置関係にあるため、肛門から膣へ菌が移動するという“物理的な有効性”も示唆されています。
 一方で、口から摂った乳酸菌が実際に膣に届くまでには長い道のりがあり、遠回りともいえます。そのため効果を実感するまでに時間がかかるのがデメリットです。継続して続ける姿勢が何よりも大切になります。

 

アウターケアとは
 一方で、デリケートゾーンを直接ケアする「アウターケア」も重要です。洗浄剤やジェルなど商品は数多く存在しますが、選び方には注意が必要です。例えば「乳酸菌配合」と書かれていても、その多くは死菌を用いたものであり、膣内フローラへの効果は限定的です。
 その点で、「生きた乳酸菌」を直接届けられるBioデリウォッシュは画期的といえます。ダイレクトに膣周辺へアプローチできるため、インナーケアに比べて確実性が高く、即効性を期待できるのが大きなメリットです。
 ただし、目に見えない世界のことなので「本当に効いているの?」という不安を感じやすい点がデメリットともいえるでしょう。ここは、日々の継続や体感を通じて自分なりに信頼を積み重ねていくことが大切です。

 

NGなケアについて
 一部では「ヨーグルトを直接膣に塗るといい」というような誤った情報が見られますが、これは絶対に避けるべき行為です。食品を膣に入れると、カビの繁殖など思わぬトラブルを引き起こす危険があります。安全性や効果が確認された専用の製品を使うことが、安心・健やかなケアの基本です。

 

まとめ
インナーケアは体の内側から時間をかけて整えていく“土台づくり”。アウターケアは外からダイレクトに支える“即効的なアプローチ”。どちらか一方だけでなく、両方をバランスよく取り入れることで、膣内フローラを守り育てる総合的なケアが実現します。

「菌と共に生きる」という新しい視点をもって、インナーとアウターをつなぐケアを始めてみませんか?