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⑤菌のバランスが乱れると起きるトラブル

なんとなく気になるにおいやムズムズしたかゆみ。
それは、デリケートゾーンからの小さなサインかもしれません。

膣内には「膣内フローラ」と呼ばれる菌のバランスがあり、善玉菌(特に乳酸菌)が主役となって、外からの雑菌や病原菌の侵入を防いでいます。
この状態が整っていれば、膣内は弱酸性に保たれ、健康的な環境がキープされています。

しかし、体調の変化、ストレス、ホルモンバランスの乱れ、そして過度な洗浄などが原因でこのフローラが崩れてしまうと、さまざまなトラブルが起こりやすくなります。

たとえば──

  • かゆみやピリピリ感
  • おりものの量や色の変化
  • すっぱいような、不快なニオイ
  • 膣カンジダや細菌性膣炎の繰り返し

これらはすべて、菌バランスの乱れが関係している可能性があります。

特に、乳酸菌が減少し、悪玉菌や雑菌が増えてしまうと、膣内は中性やアルカリ性に傾き、本来の自浄作用が働きにくくなるのです。すると、免疫のすき間を突くようにして、炎症や感染が起こりやすくなります。

大切なのは、ただ“洗う”だけでなく、菌のバランスそのものを意識したケアを取り入れること。
菌と共生するという視点で、自分の体と向き合うことが、トラブルを未然に防ぐ第一歩になります。