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③なぜ“生きた乳酸菌”が女性に大切なのか?

乳酸菌と聞くと、ヨーグルトや腸内環境を思い浮かべる方が多いかもしれません。でも実は、乳酸菌は女性のデリケートゾーンを守るうえでもとても大切な存在です。

膣内には、外から見えないけれど、たくさんの菌が共生しています。その中でも重要な役割を果たしているのが、「ラクトバチルス属」という乳酸菌です。これらの菌は膣内を弱酸性に保ち、有害な菌が増えるのを防ぐバリアのような役割を担っています。

この酸性環境は、病原菌や雑菌の繁殖を抑えるために欠かせません。たとえば膣カンジダや細菌性膣炎といった感染症の多くは、このバランスが崩れ、乳酸菌が減少した状態で起こりやすくなるといわれています。

だからこそ、日々のケアで「生きた乳酸菌を取り入れる」ことは、膣内フローラを整えるひとつの手段になります。死菌や抽出物ではなく、生きたままの乳酸菌を届けることで、フローラの多様性とバランスを保つことが期待できるのです。

私たちの体の中で、目には見えないけれど働き続けてくれている“菌”たち。
その力を借りることは、無理なく自分の体をいたわる、やさしい選択肢のひとつです。