Journal

「腸内フローラ」という言葉は、テレビや雑誌などでも耳にする機会が増えました。腸の中にたくさんの菌がすみついていて、まるで“お花畑”のように多様な菌が共存していることから、そう呼ばれています。

でも実は、女性の体にはもうひとつ「フローラ」と呼ばれる大切な菌の集まりがあります。
それが「膣内フローラ」です。

膣の中には、善玉菌の代表ともいえる乳酸菌をはじめ、さまざまな常在菌が存在しています。これらの菌がバランスを取りながら共生することで、膣内は弱酸性に保たれ、外からの雑菌の侵入や繁殖を防いでくれているのです。言いかえれば、「菌たちが、私たちのデリケートゾーンを守ってくれている」ということ。

しかし、この膣内フローラのバランスは、体調やホルモンの変化、生活習慣、ストレス、洗いすぎなどの影響で、簡単にくずれてしまう繊細なもの。バランスが乱れると、においやかゆみ、おりものの異常など、さまざまな不快感につながることもあります。

だからこそ、「膣内フローラ」を知り、菌と調和するケアを取り入れることは、女性にとってとても大切な“からだとの向き合い方”のひとつです。